PM memorandum

Product Managementにまつわる記事をポストします。twitter: @kyosu_ke

U25 夜のお茶会 Vol.1での学び

これはなにか

  • U25 夜のお茶会なるイベントを開催してみたので、まとめてみる
  • そこで話した(ことでまとまった)考えを記録する

U25 夜のお茶会ってなに?

  • U25(25歳以下)の方と、少人数(~6人くらい)でお話する会です
  • 平日の夜に渋谷とかそのへんのコーヒーショップで開催します。
  • 私自身はお酒好きですけど、この会ではお酒は飲みません。ノンアルシラフで話します
  • スタートアップとかテクノロジーとかじゃなくてもOKです、芸術とかでも何かに打ち込まれてる方ならどなたでもOKです
  • 主体的に会話に参加してほしいので、聞きたいこととか話したいことがあるひと限定です。

何目的でやってるの?

1. 若いほうが優れている

若い人たちのほうが優れていると思うので、お話させていただきたいし、つながらせてもらいたいと思ってます。

自分も31歳になって、中堅化し、中年化して感じるのは、古い人が優れているのは経験量のみで、それに伴うパターン認識と思考機会の多さが付属するくらいだということ。

感性も柔軟性も対応力も基本的に若い人のほうが優れている。

つまり、古い人は量的に勝ってるだけで、質的には劣化していっている。

2. 話すとまとまる

対話・会話させてもらうと、考えがまとまるので、自分の意見やスタンス考え方がソリッドになる

3. 自社メンバーに還元したい

自社のメンバーに若い人が多いので、得た知見やまとまった学びを自社のメンバーに還元できるといいなーと思ってます。

※もちろん、この取り組みの延長線上で採用につながることがあれば、それはもちろん嬉しいこと

会話を通じて整理できた学び

今回は下記のbosyuで募って、ご応募頂いた5人の方にお会いさせてもらいました!

そこでの内容をまとめます。

bosyu.me

1. 打席数、回転数

戦略の精度を高めるためになにをするか、という話です。 戦略という大それた話じゃなくても、作戦でも計画でも、施策でもなんでもいいんですけど、それらの確率・精度を上げようとすることはあまり重要じゃなくて。それよりも、実行回数を多くしていくことのほうが大事。

イチローでさえ打率3割だし、ユニクロ柳井さんでさえ一勝九敗なので、どんなにワールドクラスに精度を上げたって、10%とか30%とかの世界なので、その変数に労力と時間割いてもあんま意味なさそう。

Googleが何回ピッチで断られたか知ってますか?サイバーエージェントが何回新規事業を潰してきているか知ってますか?メルカリがこれまで何個の失敗したA/Bテストを葬ってきたか知ってますか?

ちなみに僕は知らないです。 そして仮にそれらの数字を知っていたとして、「あー、打率低いし、ダメな会社だよねー」ってなりますか?不思議とならないと思います。

幸か不幸か、自分が思うより周りは自分のことを見てくれてないので、結局最後にホームランを打てたか打ててないかしか見られない。

となると、限られた時間軸の中で、回転数を上げて、打席に立つ数を増やしたほうが、結果として成功確率は高まるかなーと思います。

2. 言い訳を残さないよう振り切る

回転数を上げていくためには、それぞれの戦略やら作戦やら施策やらの仮説検証時間をどんどん短くしてかなきゃいけない。

なので、一個の検証に2年も3年も掛けてられない。そんなことしてたら、生涯打席数が減っちゃって、結局ホームラン打てなくなっちゃう。

となると、一個の仮説検証を一回で終わらせないといけない。この半期やってみたんだけど、○○が原因でポテンシャル出しきれてないから、もう半期やろう!おかわり!とかやってちゃいけない

「仮説の正しさ x 実行やりきり = 成果」 この掛け算の2つの項がどっちも良い感じにやれて初めて成果になるのだけど、一番お寒いのは「今回結果がついてこなかったのは、○○がxxで実行がやりきれていないだけ。次の半期ではそこを改善してちゃんとやりきって仮説をジャッジしよう」ってやつ。

これはただひたすらに言い訳してるだけで、回転数を無駄に下げるムーブ。最初からやりきればいいじゃん。

だから、この「仮説の正しさ」と「実行やりきり」という2つの変数のうち、「実行やりきり」という自助努力でなんとかなる変数による失敗をなくさないといけないと思います。

具体的には、これでダメならこの仮説ダメだって諦めつく、というくらいまで施策を作り込む。手を抜かない。「N数が足りなかったから、検証おかわり!」とか言わないように、ちゃんと集客導線を調整しまくって集めてくる。とかそういう言い訳しないために振り切ってやるのが大事。

※とはいえ、やり込むからと言って無限に時間をかけると、それはそれで回転数が下がるからダメ。言い訳にならなく遅くなりすぎないラインの見極めが大事。どっちやねん。

3. 振り切るためにひとつのフォーカスする

だもんで、振り切る必要があるからこそ、ひとつの要素、検証項目、KPIにフォーカスする必要があると思います。

これには3つの意味合いがあります。

ひとつは、人的リソースの観点。

基本いつだってやりきろう、振り切ろうとすると、リソースは足りないものです。なので、兵力を分散させない。みんなで一個の棒を倒しに行く。

ふたつめは、アセットをめぐる社内調整を減らす意味合い。

たとえば、検証したい新機能が2つあって、別のチームが一緒にリリースしたとします。そうすると、どっちも「ほげほげ率」を見たくて、どっちも言い訳を残さないために、その新機能への導線というアセットを取り合います。例えばTOPバナー枠、例えばPUSH通知…見覚えありませんかね…そんな光景。

このめんどくさい調整をへらすためにも一つに絞るが吉です。

みっつめは、結果が濁る。

特にファネルの前の数字と後の数字の両方に関わるものとか。例えば、アポ取得率と受注率。例えば、サイト訪問率とコンバージョンレート。

一緒に施策を突っ込むと、どっちかがどっちかの影響を受けたとか言い始めて、「この数字が悪いのは仮説の筋が悪いからじゃない、もう一回検証おかわり!」とか言い出すことになります。

振り切るためにも一個にフォーカス!

4. 螺旋階段を登れているか

こうやって回転数を上げて、打席数を多く重ねていくと、次に登場するのが、「あれ、これこの前やらなかったっけか?問題」。いろいろ検証していくと出てくるんです。

例えば、「太客にフォーカスするのが正しい論 vs 薄く広くのお客さまにアプローチするのが正しい論」、どっちが正しいかわからないから、考えながら高速に回転させていっていると、揺り戻し的に、行ったり来たりします。

これ自体は健全だと思っていて、こういうときって、螺旋階段を登っていくような形で前に進んでいっていると思っています。

ただ、このとき気をつけなきゃいけないことがあって、螺旋階段をちゃんと登れているか、上の階に上がれているかをチェックしないといけません。螺旋階段を登っているつもりでも、よく見たら同じところをグルグルと回っていたとかは避けたいです。

そのチェックに使うのが、「この前のと同じベクトルのことをやろうとしてるけど、前回とどこが違うんだっけ?どこがどう違うから、失敗した前回と違って、成功する可能性があるんだっけ?」という問です。最近ほんとよく使ってます。

ここを整理して記録しておくと、同じ失敗をしなくてすみます。結果としてさらに回転数があがり、タイムリミットまでの打席数が増えます。

他にもいろいろ…

他にもこんな話をしたのですが、上記の流れとは少し違うトピック、かつもう結構長くなってきたので、割愛します。

  • 右腕を探す
  • 方向性とリソース確保
  • 正しさ < 結果のデリバリー

気になる方はぜひ、次回の「U25 夜のお茶会」にご参加頂いて、お話しましょう!

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3. U25 夜のお茶会 Vol.2をやります!

U25 夜のお茶会 Vol.2をやりたいと思っています! 3月第1週(3/2~3/6)か3月第4週(3/23~27)とかで考えてます!

25歳過ぎちゃってるけど、社会人3年目以内とかの方でもOKです! ご興味ある方はぜひこちらのフォームからお願いします!